境界性人格障害の増加の原因:幼少期の過酷な体験

境界性人格障害の増加の原因:幼少期の過酷な体験

境界性人格障害の増加の原因として、幼少期の過酷な体験との関連が指摘されています。

 

境界性人格障害の人には、しばしば心的外傷体験が見られます。
特に虐待を受けたことがある人は、境界性人格障害を発症する頻度が高いと言われています。

 

他にも、離別や死別体験、事故や事件の被害者になることなども、適切なケアがされていないと心に深い傷を与え、発症の原因となり得ます。

 

境界性人格障害では、気分の浮き沈みの激しさとともに傷つきやすさが、情動のコントロール不全の背景となります。
情動システムが育つ過程において重要な役割を果たす幼少期に外傷的な体験が起きると、気分の浮き沈みの激しさや傷つきやすさを生み出します。

 

既に成長した人であれば、外傷体験は異物的な体験として受け止めることができます。
しかし、幼少期の体験すると、その人の中に取り込まれ一体化するため、異物として排除することができず対処が難しくなります。

 

自分の身体や心はいつ何時踏みにじられるかわからないとして学習してしまいます。
自分が他者から独立し安全を保証された存在として、自己と他者の境界を確立し安心感をはぐくむことが困難となります。

 

こういった体験をした人にとって、情動的体験はコントロール不能なハリケーンのような存在となります。
自分の気持ちを自分の気持ちとして統合することができず、正反対な気持ちを内に抱えることも珍しくありません。



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