境界性人格障害のサポート:先入観で決め付けない

境界性人格障害のサポート:先入観で決め付けない

境界性人格障害の人は「この子はこうだから」と決め付けられる接し方をされてきた人が多いです。
ですのでサポートする人は、先入観で決め付けないよう心掛けてください。

 

実際に何をしたかよりも、その動機や意図に対してネガティブな推測をされると、心は傷つきます。
前向きな努力をしても、評価されず疑いの目を向けられるのは非常に辛いことです。

 

このような体験を持っている人は、決め付ける言い方に非常に敏感です。
決め付ける言い方をされると「どうせ分かってもらえない」と心を閉ざしかねません。

 

境界性人格障害の特徴の一つに、事実と推測を混同することが挙げられます。
しかし、これは周囲が本人にしてきたことでもあるのです。

 

周囲が先入観や推測で判断し、事実に織り交ぜて決め付けると、本人はそのパターンを学習してしまいます。
そしてその思考パターンをもって物事をネガティブに妄想を織り交ぜて捉えがちになります。

 

こういった状態を改善するためにも、サポートする人は先入観を持つことを避け、客観的に判断するようにしてください。

 

決め付ける言い方をしないということは、本人にYES/NOを答えられる余地を残すということです。
本人が何か問題を起こした時も、誘導せずに疑問形で慎重に状況を聞くようにしましょう。

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