境界性人格障害の増加の原因:過保護な環境

境界性人格障害の増加の原因:過保護な環境

境界性人格障害の増加の原因の背景として、少子化により過保護な養育環境が当たり前になったことが挙げられます。
一世帯あたりの子供の数が少ないため、物質的にも精神的にも過度に満たされ、思い通りに操作できる環境で育つ子供が増えました。

 

境界性人格障害は、メンタルや行動、対人関係のコントロールがうまくいかないことが一因となっていますが、これらのコントロール力は忍耐力と深い関係があります。
一般的に境界性人格障害の人は欲求不満耐性が極度に低下していることが指摘されています。

 

情動のコントロールの基礎は、幼少期に形成されます。
その時期に過保護に育てられると、コントロールが脆弱になり、何らかのきっかけで強い負荷がかかったり、それを補っていた代償機能が働かなくなると、その脆弱性が露呈し、境界性人格障害になってしまいます。

 

また、これらの環境を助長しているのは、現代の科学技術の進歩でもあります。
暑いと思えば窓を開けるよりもエアコンのスイッチを入れる、退屈だと思えばアニメのDVDを見て過ごすなど、現代人は快適な環境で暮らしています。

 

このような環境下では、思い通りにならないことが起きると強くストレスを感じるようになります。
我慢することが当たり前のことも我慢がきかなくなり、情緒不安定になってしまいます。

 

メールや携帯電話、スマホ、インターネットなど、すぐに欲求を満たすことが習慣化すると気が短くなってしまいます。
こういった通信手段の進歩も含めて、操作可能な環境は人を子供に退行させている一面があります。



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