境界性人格障害 発症の背景:いじめ

境界性人格障害 発症の背景:いじめ

いじめられた経験が境界性人格障害の発症の背景にあることがあります。

 

クラス中から無視されるようないじめが、見捨てられ不安につながったり、人間不信になったりします。
いじめの体験は心の奥底に潜り込み、一生、大きなトラウマとなることがあります。

 

また、いじめ自体だけではなくいじめに関連することも心の傷となり得ます。
いじめられて帰宅したのに、親が温かく迎えてくれなかった等です。
親はいじめのことを知らないだけなのに、見捨てられたという気分になります。

 

最近のいじめの特徴は、いじめられている側に誰も味方しないこと、誰がいついじめ側になるか、またはいじめられる側になるかわからないことです。
また、いじめ側の首謀者も親から虐待されていた、機能不全の家庭であったなど、問題を孕んでいる場合があります。

 

当たり前ですがいじめは良くないことです。
もし、いじめられていたら一人で我慢するのはやめましょう。
親に学校に、場合によっては警察に相談しましょう。

 

いじめを受けた時に適切なケアを受けることができれば、境界性人格障害の発症のきっかけになることはありません。
そのためには本人のみならず親や教師の協力が必要になる場合があります。

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