境界性人格障害の治療の経過:医師にすがりつく

境界性人格障害の治療の経過:医師にすがりつく

気持ちが不安定で、見捨てられ不安が強い境界性人格障害の人にとって、頼れる人は絶対に必要です。
その対象は自分を診察してくれた医師になることが少なくありません。

 

治療のために訪れたクリニックや病院で、境界性人格障害の人は、医師に助けを求めます。
自分の話を聞いてくれ、困ったときにはいつでも自分に手を差し伸べてくれることを期待します。
医師は専門家ですから、頼れる存在として最適なのです。

 

いったん信頼できるとなったら、自分のために粉骨砕身してくれることを望みます。
時間もかまわず電話をしたり、異性の医師なら恋愛感情をもったりします。
恋心を告白することもあります。

 

こうした要求に全て応えてくれる医師が、患者にとっていい医師だと認識するようになります。
もちろんこれは誤った考えです。

 

最初の方は、医師の人柄や自分との相性も見ずに信じ込みます。
カウンセリングも穏やかに進んでいるうちは問題ありません。

 

しかし、下手な同上が破綻するのと同様に、ささいなことで手のひらを返したように、医師への信頼がなくなることが非常に多いです。
その場合は、かえって見捨てられ感が強くなり、他者への失望が深くなります。
医師を替えるたび、それが繰り返されていきます。



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