境界性人格障害の試し行為

境界性人格障害の試し行為

境界性人格障害の人は試し行為という、周囲を試す行動をするときがあります。
本心ではその気がないのに、周囲の人を試すのです。

 

たとえば、別れる気がないのに「別れよう。」と言って相手が引きとめるのを望みます。
相手に引きとめられると、自分は必要とされていると感じ、安心することができるのです。

 

もし、期待していた反応が得られなかった場合は、ひどく落ち込み、あるいは逆に怒ったりします。
その他にも、殴っていいか?と聞いて見たり自殺を示唆することがあります。

 

このような行為をするその根底には見捨てられ不安があります。
周囲の人が自分の要望にどこまで応えてくれるのか試しているのです。

 

試し行為をくり返し続けても、解決にはなりません。
それどころか周囲が疲弊し本人の周りから遠ざかってしまうことが少なくありません。

 

境界性人格障害の人は試し行為をすることによって、相手の自分に対する愛情をはかろうとします。
しかし、これは間違いです。

 

試し行為を拒絶されたからといって愛情がないとも限らないからです。
本当に相手のことを考えればこそ、試し行為を拒絶し健全な関係の構築を促すこともあります。

 

境界性人格障害の人で試し行為をしている人は、まず自分が試し行為をしているという自覚を持って自制することが大切です。

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