境界性人格障害の治療の経過:通院や入院を拒む

境界性人格障害の治療の経過:通院や入院を拒む

境界性人格障害の人は、治療の過程で、通院や入院を拒むことがあります。

 

通院してもよくならない、医師に何も言えない、入院したら自由を選ばれるなどの理由で治療を嫌がります。
しかし、そのほとんどが誤解です。

 

治療は同じ医師のもとで続けないと回復は望めません。
医師との相性もありますが、一度通院を決めたらしばらくはあきらめずに通うようにしましょう。

 

嫌だと感じる理由には次のようなものがあります。

 

  • 通院
  • ・医師に否定させる
    ・どうせ治らない

     

  • 入院
  • ・隔離され自由を拘束される
    ・一生出られない

 

本人が嫌がっても入院の必要があるときは、医師や家族の判断を元に、入院させることがあります。

 

それは自傷行為が度重なったり、自作企図など、死に至る危険性があるときです。
家族が暴力を受けたり疲労が溜まったりしている場合も該当します。

 

また、境界性人格障害の人はスタッフを巻き込んで病院が混乱することがあるので、受け入れ側としても躊躇する病院があるのも実情です。

 

逆に、入院はうまくいっても退院を拒む人もいます。

 

入院中は万全な保護をしてもらえますが、退院すると社会に戻らなくてはなりません。
その不安から、退院したくないと感じます。
また、退院が決まると、もう世話をしないと言われたような気になり、病院に見捨てられたような気分にもなります。

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