境界性人格障害の治療の経過:医師に不信感を抱く

境界性人格障害の治療の経過:医師に不信感を抱く

境界性人格障害の人は、自分をよく見つめ、治療についてもよく調べています。
診断や治療方針がはっきりしなかったり、予想と違っていたりすると、不信感を抱きます。

 

信頼していたのに一転して不信に陥ります。
手のひら返しのような不安定さは、境界性人格障害の特徴です。
しかし、その症状のために、治療が長続きしないことが多いです。
次々に医師を替え、そのたびに不信を深めていきます。

 

境界性人格障害はいわば、人間関係の障害です。
治療というと問診やカウンセリングが主体になりますが、そこでも人間関係の障害が現れてきます。

 

不信に陥る例を紹介します。

 

不信感

患者の気持ち

医師の事情

病名を教えてくれない 自分で自己診断している人が多いです。 隣接した疾患や合併症が多く、最初から境界性人格障害だと断言できないことが多いです。また、病名を告げることの影響も考慮しています。
治療してくれない 自分の要求通りに医師が動いてくれることが、本人にとっての治療になっています。 患者は緊密な人間関係を期待しますが、ある程度の距離を置き、点実的な問題だけに対応する方が回復するという考え方もあります。
なぐさめてくれない 泣いていたらかわいそうだとなぐさめてほしい感情を持っていることが多いです。 共感や同情は治療の役に立たないという考え方もあります。
予約の時間がずれる 他者の都合は考えず、自分は特別、しっかり話を聞いてほしいと考えている人が多いです。 問診が長引いたり途中で電話が入るなど、前の人が予定通りに終わらないことを理解してほしいと考えています。


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