境界性人格障害の有名人:ヴァージニア・ウルフ
イギリスの女流作家ヴァージニア・ウルフは失調傾向のある境界性人格障害だったのではないかと考えられています。
ヴァージニア・ウルフは非常に美人で、若い時から精神的に不安定でしばしば発作を繰り返していました。
初めて発作を起こしたのは22歳の時で、何も食べなくなり、周囲に攻撃的になり、幻聴が聞こえ、窓から飛び降りて自殺未遂をしました。
しかし、3〜4ヶ月でこのような精神状態からは回復しました。
ヴァージニアは繊細で弱々しい一面と、大胆で気が強く攻撃的な一面を持っていました。
男性をよく翻弄したと言われています。
彼女は子供時代に異父兄弟から虐待を受けていました。
そして彼女は子供、特に赤ちゃんが大嫌いでした。
虐待による心的外傷が、精神の不安定さや失調傾向、子供への心理的な傾向を生み出したと考えられます。
30歳の時、真面目で誠実で寛容な心を持った男性と結婚しました。
その後、再び不安定になり、睡眠薬を飲んで自殺未遂をしますが、回復すると小説を執筆するようになりました。
それ以降もたびたび落ち込んだり意気消沈することはあっても、若い頃のような発作を起こすことはなくなりました。
同性愛の関係を持つこともありましたが、夫は一生に付したと言います。
ヴァージニアは寛容で愛情深い人を生涯の伴侶に持つことで、境界性人格障害が落ち着き救われた例だと言うことができるでしょう。