境界性人格障害の治療法:対人関係の訓練
境界性人格障害の対人関係の改善では、うまくコミュニケーションを取る練習をします。
うまくコミュニケーションをとれるようになれば、対人関係のトラブルはおのずと減っていきます。
自分の思いを上手に伝える練習を重ねていくことは大切です。
境界性人格障害の人が対人関係で問題を抱えやすいのは、自分の思いを相手にうまく伝えられないことが一因です。
言いたいことをわかってもらえないという思いが、感情や行動に現れてしまいます。
良好なコミュニケーションをとれるように練習し、対人関係の改善を図ることは、自分自身の状態を落ち着かせる有効な手段となります。
そのため、医師を始めとするさまざまな人と関わり合う中で自分の思いをうまく表現すると同時に、相手の思いを受け止める訓練を重ねていきましょう。
治療を受けてもすぐには自己表現はうまくなりません。
根気よく対人訓練を続けることが大切です。
治療を進める中で、患者は医師だけではなく、多くの人と関わっていくことになります。
それぞれの関わりがコミュニケーションを磨く練習になります。
- 医療スタッフとの関係
- 家族との関係
- 一般の人との関係
患者と医師との二者関係にとどまらず、治療に関わる多くのスタッフと接していくなかで、適切な自己表現を学んでいきます。
家族療法などを通して、互いに自分の思いを言葉で表現したり、相手の思いを理解したりできるようにしていきます。
デイケアなどを利用して、治療チームでも家族でもない、一般の人たちとの対人関係をうまく進める練習をします。