境界性人格障害のタイプ:パーソナリティが未分化
主に中学生以下の子供に見られますが、パーソナリティが未分化で境界性人格障害の場合があります。
低年齢ではベースにあるパーソナリティはまだ固まっていません。
このタイプの境界性人格障害の特徴は、瞬間的な快・不快に支配され、衝動的な行動を起こすことです。
いわゆるキレやすい子が該当するケースも多いです。
感情に支配されているため理性的に考えることが苦手です。
愛情に飢えているため、かまってもらえる相手には非常に無警戒でべったり依存します。
そのため、悪い大人に依存してしまった場合は、餌食となって搾取されたり不幸になってしまいます。
リストカットなどの自傷行為をしているケースも多いです。
不快に感じると衝動的にリストカットをして心を落ち着けます。
このタイプは、複雑な養育環境で育っている子供が多いです。
親の離婚、再婚、死別、親の養育放棄、アルコール依存、仮面夫婦などです。
このような家庭で育つと、当然子供自身もストレスを溜めます。
親の愛情を受けることができないため、自己肯定感が低く精神的にも脆くなります。
衝動的な行動を起こすことでストレス発散しているとも言えます。
誰か相談できる人がいればいいですが、その相談相手が他人の相談を受けていると、見捨てられたように感じ精神はまた不安定になってしまいます。