境界性人格障害のタイプ:自己愛性が強い

境界性人格障害のタイプ:自己愛性が強い

自己愛性が強い境界性人格障害のタイプもあります。

 

このタイプは、一見すると自信に溢れ魅力的で精神的に強い人物に見えます。
しかし、少しでも親しい間柄になれば、急に弱気になったり不機嫌になったりと感情の起伏の激しさで周囲を振り回します。

 

家族やパートナーなど身近な人に対して暴言を吐いたり、暴力をふることもあります。
アルコール依存になり自暴自棄な恋愛に走ることもあります。

 

病的なまでに自己愛が強い自己愛性人格障害というのもありますが、境界性人格障害との違いは、自己肯定感が非常に強く、強固な自信によってストレスを跳ね除ける力を持っていることです。

 

衝動的で自己破壊的な傾向が加わることでより一層言動が激しくなり、周囲の人々は苦しめられます。
自分の弱さをうまく受け止めてもらえないと、激しい攻撃や支配に転じることがあります。

 

このタイプは、過度に甘やかされて育ったものの、愛情は不足しているケースが多いです。
幼少期はちやほやされて育ちますが、途中から愛情や承認を奪われる経験をします。

 

親に何らかの事情があって愛情を注げない場合、親が離婚または死別をして養育環境が変わる場合が当てはまります。

 

このタイプに最もよく見られる特徴の一つが家庭内暴力(DV)です。
ほどよく距離が取れている間は非常に魅力的な人物なのですが、ぐっと距離が縮まると己をさらけ出し負の側面を見せDVに至ることが多いです。

 

また、内面に相反する気持ちを抱えています。
相手を求めながら、その相手を軽蔑していることがあります。

 

少しでも思い通りにならないと、裏切られたような気持ちになり、暴力をふるいます。
依存している相手を傷つける行為は、自傷行為にも似ています。
実際に暴力をふるった後に激しく後悔をすることが多いです。

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