境界性人格障害のタイプ:発達障害がある
発達障害をベースに抱えている境界性人格障害の人も少なくありません。
発達障害がゆえに対人関係でトラブルや苦手意識、被害妄想を抱え境界性人格障害を合併しています。
最も典型的なのは広汎性発達障害と境界性人格障害が合併したケースです。
広汎性発達障害には、自閉症、アスペルガー症候群、レット症候群、小児期崩壊性障害などが含まれます。
行為障害と境界性人格障害が合併することもあります。
行為障害には、人に暴力をふるう、物を破壊する、嘘をついたり盗みをする、家出をするといったことが含まれます。
発達障害に対する適切なケアや支援を受けることができれば、トラブルや不快感を抱えることが少なくなり、境界性人格障害になる可能性も低くなります。
しかし、適切な支援を受けることがなく、厳しい養育環境にいると、境界性人格障害になるリスクが増加します。
このタイプの人は、虐待やネグレクト、両親の離婚など家庭環境にトラブルを抱えている人が多いです。
また、子供の発達障害が発覚したことで両親が不仲になることもあります。
境界性人格障害が合併している段階では、いくら発達障害に対する支援を行っても改善はしません。
傷ついた心を癒し、認知を修正することで境界性人格障害は改善します。