境界性人格障害の特徴
境界性人格障害は、二つの心の病気の境界線上にあることが特徴です。
境界という言葉に象徴されるように、境界性人格障害は神経症と統合失調症に似ている面があります。
- 神経症
- 統合失調症
ささいなことが不安でたまらなくなったり、強いストレスのために自分が自分でないように感じるなど、心の問題が精神身体症状になって現れる状態です。
不安障害、解離性障害などと言われます。
妄想や幻聴などの症状が現れ、現実の捉え方が大きくゆがんでしまう病気です。
ものの見方や考え方に一貫性がなくなっていきます。
あるときは軽い症状に思えるのに、またあるときは統合失調症のような重い症状を示します。
境界性人格障害は、多種多様な症状が現れる、特定が困難な障害です。
境界性人格障害は、もともとは神経症と統合失調症との境界という意味で境界例とされてきたものです。
神経症を超えた重い症状が現れるけど、統合失調症ほど重症ではない、どちらとも診断できない、まさに境界線上に位置するものとされてきました。
そして現在では、境界例の一部分が境界性人格障害だと定義づけられました。
ずっと重いまたはずっと軽い症状が表れているというよりも、その時の状況によって症状の重さが左右されることが多いです。