境界性人格障害 職場での対応:障害の基礎知識を身に付ける
境界性人格障害の職場での対応として、障害についての基礎知識を身に付けるだけで、状況は良くなります。
最近の調査では、職場においてメンタルヘルスの問題を抱える人が増えていることが指摘されています。
うつ病と診断され、本人もうつ病としか思っていないケースが目立ちますが、境界性人格障害が背後に潜んでいる場合もあります。
障害といえるほどではなくても、パーソナリティに未熟なところがある人が増えているのは、社会全体の流れです。
単に困った人として排斥するのではなく、未熟なパーソナリティゆえの心理や起こしやすいトロブルを知り、丁寧に対応していくことがで改善が期待できます。
境界性人格障害の人の代表的な職場での問題行動には、次のようなものがあります。
- 無断欠勤をくり返す
- 取引相手と揉め事を起こす
- 会社や上司の悪口を言う
境界性人格障害が疑われる人を、厄介者として扱えば実態は悪化するばかりです。
この障害の人は特に、相手の態度に敏感なところがあるので、誠実に対応しましょう。特別扱いをするのではなく丁寧に対応することが大切です。
次のようなことに念頭において対応しましょう。
- 話し合いはおだやかに進める
- 説明には時間をかける
- 規則違反はきちんと注意する
- 応えられない要求は断る
批判や叱責に対し本人は猛反発して、ますます事態は悪化しがちになります。
自分まで感情的にならないように冷静さを心がけましょう。
同じことを何度も言わなければならないことがありますが、丁寧に説明すれば、納得してもらえることが多いです。
腫れ物扱いして必要な注意をしないでいると、重い処分をくださなければならない事態になることもあります。
必要な場合はきちんと注意しましょう。
職務を超えた関係を求められた場合には、できること、できないことを明確に伝え、誤解・期待を与えないようにします。