境界性人格障害 家庭での対応:暴力の対処

境界性人格障害 家庭での対応:暴力の対処

家族の対応しだいで、境界性人格障害の人の暴力は止まります。

 

暴力はやめて、暴言を吐かないで、といってもすぐに収まるものではありません。
ですが実際は少しずつ、言動が改善されていくことがあります。

 

問題行動をくり返す本人に対して家族は、「なぜこんなことを?」「こんなことは受け入れられない」といった拒否的な態度をしがちです。
しかし、こうした対応では本人の言動の裏にある心の混乱を鎮めることはできません。

 

本人の言動ばかりに目を向けるのではなく、本人の心の中が激しい混乱に陥っていることをまず認識しましょう。
本人の心情になるべく寄り添ってあげてください。

 

また、本人の激しい感情にさらされるうちに、家族もまた無力感や怒りにとらわれてしまうことがあります。
家族自身も自分の心の状態に気づくことが大切です。

 

激しい感情をむき出しにして行動におよぶ本人を前に、家族もまた大きく動揺してしまいます。
しかし、そこは冷静になって、自分の混乱を本人にぶつけないようにしましょう。

 

いきなり100%の改善を目指してもうまくはいきません。
前よりはマシ、というくらいの変わり方でも、積み重なれば良い変化が生まれます。
温かく見守ってあげてください。

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