境界性人格障害 家庭での対応:隠さない
境界性人格障害の家庭での対応として、問題を隠さないで表に出すことが重要です。
問題は隠そうとすればするほど大きくなります。リストカットや暴力が止まらない、家族に当たり散らすといった本人の言動を前に、家族とりわけ親は、自分たちだけで何とかしようとしがちです。
こんなことで悩んでいるのは、自分の育て方が悪かったのかもしれない、誰にも話せないなどと思い、家族のことは家族で解決しなければと考えてしまいます。
また、本人の状態は、たいてい数時間から数日で落ち着くので、それを見ている家族は、問題は一時的なものにすぎない、などと期待を抱いてしまいます。
そして、家族はどう対応すればよいのかわからないまま本人が問題行動を起こすたびに対処に追われます。本人の言動に振りまわされ、疲れ切ってしまいます。
その結果、家族の対応が本人の心の底にある不安を刺激して、ますます状態を悪化させてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
これを防ぐためにも、家族だけでがんばらないということが大切です。
家族以外の人に相談します。
違う視点から問題を見つめ直すことで、家族にできること、家族にはできないこと、家族それぞれの率直な思いなどを明らかにし、状態改善につなげることができます。
- 親戚で話し合う
- 医師に相談する
- カウンセラーに相談する
- 友人に相談する
いろいろな選択肢があります。