境界性人格障害の症状:暴力をふるう
境界性人格障害の症状として、思い通りにならないとすぐに暴力をふるうことがあります。
ささいな出来事にも敏感に反応し、激しい怒りにとらわれてしまうのは、境界性人格障害の特徴の一つです。怒りの表現は暴力となって現れることがあります。
親子や夫婦、恋人など、どんなに近しい関係でも、それぞれ別の存在です。
しかし自分という存在が不確かなままだと、自分と相手を分けて考えることが難しくなります。境界性人格障害の人がまさにその状態です。
自分と不可分な存在の人に、違う考えや感じ方があるという認識が薄いため、怒りにまかせて暴力をふるってしまいます。
根底には、身近な人を思い通りにしたいという欲求があります。
さらには、あまり後悔していないケース多いです。
- 赤の他人に対しては
- 身近な人に対しては
自分とは少し距離のある他人に対しては、我慢強く接することができます。
ときには過剰なまでの気遣いを見せる場合もあります。
自分と関係が密接な人に対しては、遠慮なく怒りをぶつけ激しくこうできします。
傷つけてしまったことへの後悔や反省はあまり見られません。
暴力的な行動の矛先は、親や恋人、あるいはわが子など、本人にとってごく身近な人に向けられるので、家庭内での暴力が起こります。
とりわけ攻撃に対象となることが多いが母親です。
また、母親が境界性人格障害の場合は児童虐待が起こることがあります。
子供をが言うことを聞かなかったりぐずったりすると、怒りをコントロールできず、暴力をふるってしまいます。