境界性人格障害の症状:衝動的な行動
境界性人格障害の症状として、衝動的な恋愛や自分をいじめる過食をくり返すことがあります。
そういった行動の影には、そうしないではいられないほどの不安が隠れています。
境界性人格障害の人は自傷行為や自殺以外にも、さまざまな衝動的な行為に走って、自分を深く傷つけ破壊していく恐れがあります。
周囲の人には、愚かなことに思えるかもしれませんが、本人にとっては切実な理由があります。
コントロール不能なほどの激しい心の動揺に苦しみ、自分の体を犠牲にするような行動を起こすことで、なんとか気持ちの安定を図っています。
衝動的な行動の代表的なものは次の通りです。
- 奔放な恋愛をくり返す
- 過食、嘔吐をくり返す
- 薬物に依存する
ある人と熱烈な恋愛関係にあったかと思うと、すぐまた別の人と付き合い始めたり、よく知らない不特定多数の相手と関係を結んだりすることがあります。
心が動揺するようなことがあると、暴飲暴食をしたりむちゃ食いしては吐くといった行為をくり返します。
処方薬を大量に入手して常用したり、違法な薬物を買い求めて乱用したり、アルコールの大量摂取を続けたりします。
これらの問題行動の多くは、対人回をめぐって高まる不安や無力感、激しい怒りなどによって生じます。
本人には耐えがたい心の苦しみが背景にあります。