境界性人格障害の症状:発症時期が早いほど深刻

境界性人格障害の症状:発症時期が早いほど深刻

境界性人格障害の発症には個人差がありますが、発症時期が早いほど深刻になります。

 

最近では小学校中学年くらいで境界性人格障害の症状を示す子供がいます。

 

小学校中学年〜中学校にかけて10代前半に始まる思春期発症タイプ、10代後半で始まる青年期発症タイプ、20歳以降に始まる成人期発症タイプに、分類することができます。

 

低年齢化が進む一方で、成人以降に発症するというケースも最近では多いです。
これは思春期が長くなり、自立までに長い時間を要するようになったことが関係していると言われています。
大学に進学してから、あるいは就職した後に発症するというケースも少なくありません。

 

しかし一般的には、発症時期が早いタイプほど成育環境の問題が深刻だったと言えます。
強い愛情飢餓や極端な見捨てられ体験を経験すると、早い時期から問題が出てきやすいです。

 

これに対して、はた目には問題のない家庭で、それなりに愛情も与えられて育ってきた人が境界性人格障害になるのは、年齢が上がってからの方が多いです。
このパターンには親の価値観に支配されすぎたいわゆる「良い子」が多いです。

 

早期発症のケースの方が、問題が深刻で回復にも時間を要しますが、長期的な予後については何とも言えません。
発症が早くても20歳を過ぎる頃には落ち着いている場合もあれば、20歳を過ぎて発症しても40歳になってもまだ不安定だという場合もあります。
対応の仕方や環境、本人の資質や努力によって大きく変わってきます。

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