境界性人格障害のサポート:目的とルールを明確にする
境界性人格障害をサポートにおいて、目的とルールを明確にすることが重要です。
症状を改善する、直面している問題を解決する、自立できるようになる、など目的をはっきりすることは本人と周囲のモチベーションを高く保ちます。
また、時間を経て目的が変わっていくことも珍しくありません。
目的がなくただ漠然と優しく接しているだけでは、本人の自立能力を弱らせてしまう可能性もあります。
本人に甘えが出てしまう場合もあります。
いかなる目的であれ、主体は本人にあります。
受身では症状は改善しません。
目的は必ず本人が設定しましょう。
周囲はどういう頻度でどれくらいの時間サポートにあてられるか決めておきましょう。
また本人が突発的なことを起こしたときの対処などルールを決めておきましょう。
できないことを無理してするのはいけません。
サポートする側が共倒れしてしまうのが一番良くない結果です。
余裕をもって対応できる範囲のことに取り組みましょう。
ルールを守れない場合はサポートできないということをはっきり本人に告げておきましょう。
実際ルールが守られない場合は、サポートを中止することが望ましいです。
こういった厳しさがなければ快方には向かいません。
また迷いがある時は目的を再確認することで気持ちを引き締めましょう。
最悪になった場合の対処にもふれておきましょう。
例えば、措置入院させるなどです。
境界性人格障害では、いいことばかり聞いていると、頭の中に反対の考えが生じることがあるからです。
また期待が裏切られた時の反動も強くなりやすいです。
ですので、悪い場合の対処についても明言しておくことで、本人の問題行動を抑止することができます。