境界性人格障害のサポート:変わらないスタンスで
境界性人格障害のサポートにおいては、変わらないスタンスで接することが非常に大切です。
サポートする人は、最初は何とかしようとして境界性人格障害の人に積極的に関わりますが、何度も失敗し本人から感謝どころか攻撃を受けると、次第に嫌気がさしてしまいます。
ストレスが多く精神的に追い詰められることも少なくありません。
親でも配偶者でも「もうこの人には付き合いきれない」と思うことがあります。
しかし、境界性人格障害から回復するにはこういった苦しい時期を乗り越えることが欠かせません。
どんなことがあっても見放さず、とことん付き合うことで、境界性人格障害の人の中に安心感と信頼感が蓄積し心が満たされていきます。
本人が自暴自棄な行動をしても、逃げずに向かい合うことができれば、嵐は過ぎ去り快方に向かいます。
逆に言うと、最初だけ熱心に関わり、同じ事が繰り返されると逃げ腰になって見捨ててしまうことが、悪いサポート例だと言うことができます。
本人の心はさらに深く傷つき、症状は悪化するでしょう。
そうならないためにも、熱くなりすぎないよう、すぐに結果を求めないよう、落ち着いて変わらないスタンスで接することが重要です。
回復まで何年もかかることが多いです。
細く長く関わるつもりで、無理をせずサポートしていきましょう。