境界性人格障害の心理:自分が嫌い、自己嫌悪
境界性人格障害の人の心理として、自分のことが嫌いで自己嫌悪に陥っている人が多いです。
自分の言動も考え方も含めて全てが嫌になります。
リストカットや薬や過食嘔吐に依存しているのも、本当は良くないことだと本人は分かっています。
ささいなことで怒ってしまう自分をみじめに感じる人もいます。
まともな生活もできないし、社会的な評価も低い、友人もいない、自分はなんてつまらない人間なんだろう、と思い込んでしまいます。
自尊心が非常に低い状態です。
自分の悪いところばかりを直視してしまいます。
- 感情のコントロールができない
- 相手を責めてばかりいる
- 将来が見えない
- 家族に失望されている
- 他人から批判されても仕方がない
- 誰からも必要とされていない
- 社会的に評価されていない
そして「こんな人間になるはずではなかった」と強く感じます。
なりたい自分になれない自分が許せない、境界性人格障害は同一性の障害でもあるのです。
自尊心が非常に低い原因の一つとして、幼少期に親から十分な愛情を得られなかった、見捨てられ経験をしたといったことなどがあります。
境界性人格障害を改善するには、自分を受け入れ、健全な自尊心を育てることが欠かせません。
時には過去と向き合うことが必要になることもあります。