境界性人格障害:もともとの性格の障害ではなく発症する

境界性人格障害:もともとの性格の障害ではなく発症する

境界性人格障害は、もともとの性格の障害ではなく、何かをきっかけに発症して起こります。

 

境界性人格障害になる人には、さまざまな性格や気質の人がいます。
ですので、単一の障害というよりも、共通した状態を呈する症候群と表現した方が正しいでしょう。
背景にある原因も一つではなく多種多様です。

 

ベースにある性格や気質も、ケースごとに異なり個性を持ちます。
特定の性格の人がなるというよりかは、さまざまな性格の人、ときには全く正反対の性格の人がなるのが特徴です。

 

多様なタイプの人が、きっかけによって共通する状態を示すようになります。
生まれてからずっとそういう性格だったわけではありません。
いくつかの出来事が引き金となって、突如あるいは徐々に発症する病気です。

 

もともとは、とてもしっかりしていて、思いやりがあって、明るくて、サービス精神があって、頑張り屋さんだったという人も多いです。
つまり、どんな性格の人でも、悪い条件がそろうと、境界性人格障害になりうるということです。

 

逆に言えば、回復していくと境界性人格障害特有の症状はなくなっていき、本来の性格に戻っていきます。
病前の性格に戻るのではなく、大きな試練を経験することによって成長し、より素晴らしい人格となって帰ってくることができます。

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