境界性人格障害に関連する病気:物質依存症
境界性人格障害の人が合併する病気として物質依存症が挙げられます。
不安や恐怖を解消するために酒や薬物を摂取するうちに、それがないと過ごせない依存症になることはしばしばあります。
代表的なものには、アルコール依存症、薬物依存症、ニコチン依存症があり、過食症も依存症の一種であると言えます。
これらの依存症は健康を害する恐れがあります。
ひどい場合は死に至ることもあります。
境界性人格障害と合併している場合は、まず依存症の治療が優先され、その後に境界性人格障害の治療を実施します。
また、酔った上での衝動行為があると、誤診されやすくなるので、注意が必要です。
治療では、薬物治療、認知療法、行動療法などが実施されます。
物質依存症では、経済的な負担も無視できません。
気性や情緒が不安定になるため、人間関係や家族関係に亀裂が入ることも少なくありません。
また物質依存の他に、買い物依存症、恋愛依存症になることもあります。
自分の生活が破綻したり、より深く心が傷つきかねません。
物質依存症は根気がいる治療ですが、克服できるものですので頑張りましょう。
本人の治そうと思う気持ちが何より大切です。
家族の協力が必要になることも多いです。