境界性人格障害に関連する病気:摂食障害(過食症、拒食症)
境界性人格障害と摂食障害が合併している確率は高いです。
摂食障害には、極端に食事を摂らなくなる拒食症と、大量の食べ物を食べては嘔吐または下剤を使用する過食症があります。
境界性人格障害ではどちらかというと過食症の方が多く、大量のお菓子やパン、インスタント食品などを親に隠れて食べています。
いずれもダイエットがきっかけで発症し、太ることへの不安が根強くありますが、親(特に母親)との関係性も指摘されています。
深層心理として、親に自分の苦しみを気づいてほしい、綺麗じゃないと親に愛してもらえない、という思いが隠されていることがあるようです。
親の愛情が足りていない、もっと自分を愛してほしいという思いが境界性人格障害と共通しています。
また、自分に自信がないため痩せる手段として摂食障害に陥る人もいます。
正常な判断ができず、健康的なダイエットを実行することができません。
体に十分な栄養を与えない、食べたものを吐くということは一種の自傷行為だという指摘もあります。
リストカットなどといった分かりやすい形ではないにせよ、自分の体を自らが痛めつけているからです。
摂食障害は重症になると命に関わりますので、気を付けましょう。