境界性人格障害に関連する病気:うつ病
境界性人格障害に関連する病気として、うつ病が有名です。
慢性的な抑うつ、不安感、自傷行為などがあり、うつ病とは大変区別がつきにくい状態です。
境界性人格障害の人は基本的に他者を責めますが、うつ病になると他者と争ったり他罰的になったりすることがなくなります。
悪いのは自分であり、自傷行為を起こす動機も自罰的なものになります。
また、この状態で自傷行為をした場合、死亡に至ることが少なくありません。
感情の不安定さはどちらにもありますが、うつ病では、怒りが爆発したり泣き叫んだりというよりも、内にこもっています。
双極性障害(躁鬱病)との関連も指摘されますが、双極性障害の方が、きっかけなく気分が変わり、その気分が数日間続きます。
また、近年では新型うつになる人もいます。
新型うつとは、本人とって嫌な状況と対面するときだけ、気分が沈みこむ病気です。
嫌な状況から解放されれば、不調が嘘のように消えます。
常に不調というけではないので、周囲から理解されにくい病気の一つです。
境界性人格障害の人で、生真面目な人や人間関係が苦手な人は新型うつになることがあります。
特に10代〜20代といった若い人に多く、現代病の一つとも言われています。