境界性人格障害 発症の背景:一人遊びで育つ
境界性人格障害の発症の背景として、一人遊びで育つ成育環境がしばしば指摘されます。
境界性人格障害の人は常に1対1で人間関係を見ています。
友達が少なく、親友だと思っていたのに、自分の思い通りに動いてくれないと裏切られたと感じたりします。
また、他の子と仲良くしてるだけで落ち込む人もいます。
仲間経験がないので、複数の関係が適切にとらえられず、全体を見ることができません。
このように、境界性人格障害では相手との適切な距離感を掴めません。
その原因として、仲間同士で遊ぶことが少なくなったことが挙げられます。
家にこもって、一人で遊ぶことが多くなりました。
しかも、その遊びは大人の作ったものです。
ゲームやビデオ、ネットなどは、一人でいつでも楽しめますが所詮バーチャルな世界です。
現実には何も経験していません。
よって現在の子供は、集団の中で徒党を組み、試行錯誤しながら、自発的、積極的に遊ぶことを体で覚えていません。
昔と比べると、世界が狭く、社会的経験が圧倒的に足りません。
人は他人と関わり接する中で対人関係の捉え方を磨いていきます。
時には一人の時間もいいですが、子供時代はなるべく他人と関わるようにすることが望ましいでしょう。