境界性人格障害の現れ方
境界性人格障害の現れ方として、感情、行動、対人関係の不安定さが目立ちます。
極端な感情の揺れ、衝動的に起こす問題行動の数々、なぜかいつも起こる対人関係のトラブルなどです。
多様な症状は大きく以下の3つに分類されます。
- 感情の不安定さ
- 行動の不安定さ
- 対人関係の不安定さ
常に見捨てられるのでは、という不安を抱えており、ささいなことで急に怒ったり、激しく落ち込んだりします。
調子がいいようでも急に不安や焦燥感に襲われます。
過食や家庭内暴力など衝動的な行動をくり返したり、自殺すると騒いだり、リストカットなどの自傷行為をしたりします。
薬物に走ることもあります。
絶賛していた相手への期待が少しでも損なわれると、いきなり責め立てて悪口を言うなど、過剰な理想化と過小評価をくり返し、安定した人間関係を築くことができません。
自己イメージが不安定なため、自分はこういう人間であるというイメージが描けず、感情の動揺が自分を傷つけるような行動を生みやすくなります。
認知の仕方が不安定なため、対人関係でのストレスがきかっけで妄想的な思い込みや自分が自分でないような離人症状に襲われ、問題行動を起こしやすくなります。
以上のように、症状の現れ方はさまざまですが、感情や行動、対人関係の面で、極端な不安定さをみせるという点では共通しています。
激しい感情の揺れが円満な対人関係を阻んだり、問題行動を引き起こしたりします。
また、逆に対人関係のストレスが感情を不安定にしたり、自分を傷つけるような行動に結びつくことがあります。